2025年の崖を徹底解説

July 5th, 2021 / admin / 0 comments

こんにちは!
WooGWay株式会社代表の関口です。

今回は、よく聞く「2025年の壁」について、解説します。

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近年よく耳にする「2025年問題」と「2025年の崖」

同じようなことを言葉を言い換えて言っているだけでは?
と思っている人も多いかと思いますが、実は全然違う話なんです。

「2025年の崖」についてお話しする前に、まずは、この二つをおさらいしましょう。


「2025年問題」
1947年~1949年の第一次ベビーブームの時期に生まれた、”団塊の世代”が後期高齢者(75歳)の年齢に達し、医療や介護などの社会保障費の急増が懸念される問題。
日本の社会は、人口の高齢化が世界に類を見ない速度で進行し、「超高齢社会」に、2025年には後期高齢者人口が約2,200万人に膨れ上がり、日本国民の4人に1人が75歳以上になる計算です。


「2025年の崖」
日本の複雑化・老朽化・ブラックボックス化した現在のシステムが残った場合に想定される国際競争への遅れや経済の停滞などを指す言葉です。

2025年までに予想されるIT人材の引退やサポート終了などによるリスクの高まりなどがこの停滞を引き起こすとされ、経産省のレポート の中でも指摘されています。

<2025年の崖>
二つの意味の違いが明確になったところで、今回の本題に入ります。
「2025年の崖」は、経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」と呼ばれる資料の中で初めて使用されました。

「DX」とはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称で、デジタルによる変革を指し、デジタル技術を使って企業がビジネスを生み出したり、消費者の生活が向上したりすることまで含まれています。

DXレポートでは、日本国内の企業が市場で勝ち抜くためにはDXの推進が必要不可欠であり、DXを推進しなければ業務効率 ・競争力の低下は避けられないと書かれています。

競争力が低下した場合の想定として、2025年から年間で現在の約3倍、約12兆円もの経済損失が発生すると予測されており、DXではこれを「2025年の崖」と表現しています。

<日本企業のDX化の課題>

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では、この「2025年の崖」に向けて我々の課題は何でしょうか。

課題と解決方法にわけて説明していきます。

課題➀:時代遅れのレガシーシステム
システム開発には、大きく分けて2種類あり、一つは、新業務や新たなビジネスモデルに対応するために新規にシステム開発を行うもの、もう一つが、既に稼働している現行システムの老朽化や業務変化に対応するためシステムを再構築するものです。

この後者の既存システムを新しく作り変えることをシステム刷新(さっしん)と呼びます。

本題に戻りますが、既存の基幹システムやソフトウェアなどが時代遅れの「レガシーシステム」になっており、過剰なカスタマイズや最適化を繰り返しており、システムの複雑化・肥大化しています。DX化のためシステム刷新しようとしても簡単に刷新ができない状況にあるという課題があります。

課題②:人材の枯渇
従来のレガシーシステムはCOBOL(コボル)という古いプログラミング言語で書かれていることが多く、COBOLが分かるエンジニアの多くは2025年までに定年を迎えるため、第一線でシステムを守ってきた人材が大きく不足する懸念がされています。

不足した人材をどのようにして補うのか、また人材を補いつつどの程度デジタルシフトしていくのか、企業それぞれがしっかりと向き合っていかなければなりません。

解決方法➀課題の共有
社内の問題点やDXの移行状況を明らかにしたり、上司や経営陣、システム部門などとも連携して問題点を洗い出し、課題を共有する。

解決方法②推進体制整備と断捨離
解決するべく社内でできないのであれば、外部から委託する。

そして、アプリケーション単位でシステムの利用状況を把握し、価値創出への貢献が少ないシステムを機能圧縮し、利用されていないシステムを廃棄する。

解決方法③ 小さな成功事例を作る
部署単位から成功事例を作り、全社へ展開していくと良いでしょう。

弊社ではDX化対策に従事するコンサル、そしてシステムを最小費用で刷新できるエンジニアWO抱えています。以上NO2025年の崖へ向けて対応が必要な今、お気軽にご連絡ください。