（画像出典：The World’s Top 10 Largest Economies）

あまり知られていませんが、誰もが知っている世界の超有名トップIT企業GAFA（Google、Amazon、Facebook、Apple）の開発拠点はインドのベンガルール、ハイデラバードにあります。

トップの画像のGDPを見ると、インドのGDPは世界第６位、2.9兆USDです。
そして、インド国内でGDPの総額が多いのは全てIT産業が発展している都市
（ベンガルール、ハイデラバード、チェンナイ、プネ）です。

GAFA企業がインドに巨額の投資をしていたり、SoftBankもインドのスタートアップに投資していたりしている事実があります。
同時に世界レベルの優秀なエンジニアがたくさん育つので、インド国内でIT関連サービス、スタートアップ企業が多くできています。
なぜこんなにIT産業が盛んになったのか、歴史を辿ってみましょう。

１インドとアメリカとの位置関係

インドの裏側にアメリカがあることはご存知でしょうか？

インドが昼の12時であれば、アメリカは夜の12時です。
インドとアメリカが連携すれば24時間休むことなく、仕事を進める事ができます。アメリカが18:00の仕事終わり、インドへ仕事を依頼すれば、その時インドは朝の6時ですので、インド人が出社するときにはアメリカ側からの当日の仕事依頼が来ているのです。
アメリカの会社目線で考えると、他の会社が寝ている間も仕事ができているのです。

この関係がインドがIT大国になった大きな要因の１つです。

インド人の英語能力

初等教育を受けたインド人は全員英語を話すことができます。
インドは元々イギリスの植民地であったこともあり、英語をネイティブのように話す人がとても多いです。

また、インド人はおしゃべりが好きでよく街中でよくディスカッションをしている光景をよく見ます。英会話能力だけでなく、論争してお互いの意見をすり合わせる文化はアメリカと似ています。

インド人は言語学習能力が高いのも英語を話せる人が多い一つになります。
インド国内だけで50言語の違う言語が存在します。公用語はヒンディー語ですが現地の言語が50言語以上あるので他の言語を学ぶことに対して障壁があまりない様に感じます。

カーストがインドのIT産業を盛り上げた

インドには昔からカーストと呼ばれる、社会身分制度が存在し、階級によって職業が決められていました。日本で言う市農工商ですね。

現在はカースト制度は廃止されていますが、元々お金持ちが多い上位カーストは家業や財産を継いでいるので、低い階級の方が低賃金できつい肉体労働に従事する可能性は高くなります。

しかし、カースト制度廃止後に「新たにできた職」IT産業に関しては、身分制度関係なく誰でも職につく事ができるのです。

ITを職につけると、巨万の富を築けることから、子供から大人まで、熱心に勉強しているインド人がとても多く、世界屈指のIT教育国家へ成長しました。

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