DX化について徹底解説!(part2)
こんにちは!代表の関口です!
いつも弊社ホームページをご覧頂いて嬉しい限りです!
今回は、以前DX化について徹底解説しました「2025年の崖」の回の続編です!
みなさん以前の解説でお話ししました「DX化」「DXの定義」を覚えていらっしゃいますか?
経済産業省の発表では2025年までに日本の企業はDX化しないと、2025年以降、1年間で、12兆円の経済損失が発生するとし、それを「2025年の崖」としています。
12兆円、とても大きい金額です。
よって日本企業は2025年までになんとしてもDX化する必要があるのです。
今回は、DXを進めるためには、どういう部分が通常のシステム導入と違うのかについてわかりやすいように、ポイントを以下の3つにまとめて説明します。
①要件要求が決まっていない
②DXを推進できるリソースがいない
③アプローチが全く違う
①要件要求が決まっていない
私は、前職のアクセンチュアを含めると20年以上ITの分野に従事しています。
通常システム導入は既存の業務プロセスだとか業務の要件があります。
それに対してどのようなシステムを作りどのように導入していくか。ある意味最初の段階である程度答えが決まっています。
DX化はそういった要件がない状態で、完全に新しいビジネスモデルを変革するため、答えがありません。お客様も要件を持っていないので、通常のシステム導入と全くアプローチが違います。一緒にどう言ったサービスにしようかを考え、要件を一から作る。
②DXを推進できるリソースがいない
こちらは通常のシステム導入であれば、
・基幹システムを入れ替える
・既存システムからSAPに切り替える
・オラクルのEBSだとかパッケージに切り替える
と言うところでパッケージの知識を持った方は日本にかなり多いです。
今回のDXで使う技術と言うのは、AI、IoT、クラウドであったり、ブロックチェーンなどかなり新しい知識。
そのため、日本にその知識を持っている人は、あまりいません。
経済産業省のレポートによると、
2030年までに約60万人〜80万人のITリソースが枯渇すると言われています。
その中でも日本では、AIだとかIoT技術者が枯渇する、全くいないと発表されています。
DXを推進するにも、推進できるリソースがいない。
ここが通常システム導入との大きな違いです。
③アプローチが全く違う
以前も私が作ったYoutube動画で「ITプロジェクトを成功させるために必要なこととは?」と言う題で、そこで通常のITプロジェクトの進め方を説明しています。
その中でもお話ししているのですが、通常は、ウォーターフォール型という形でまず構想フェーズがあります。
その後要件定義があり、設計フェーズ、ものを作る開発フェーズ、その後テストフェーズ、本番にデータを移行、そこから稼働という形で動く。これが通常の進め方なのです。
ではDXの進め方で何が違うか。
大まかな流れは変わらないのですが、最初の構想フェーズが通常のシステム導入とは大きく違います。
具体的にDXの場合には、
通常システム導入と違いサービス、企画をしっかりします。
冒頭で話したように、DX化はIT化ではなく、新しいビジネスを作ることなので、まずサービス企画を作るのです。
その後に仮説を作るのですが、必ずテストマーケットが必要になってきます。
今の既存のお客様や、サービスに興味がありそうな人にヒアリングをして、
自分が立てた仮説が正しいのか、確認するのです。テストマーケットして、ある程度角度が高いサービス内容になったら、次に、「PoC」をやります。
※PoCとは…プルーフオブコンセプト(新しい技術や理論、原理、手法、アイディア、などに対し、実現可能か、目的の効果や効能が得られるか、などを確認するために実験的に行う検証工程のことである。)
実際に立てたサービス企画が、実現できるのか、検証するために、
あるサービスの中のパーツパーツを切り出して、そこを一回試しに作って見るのです。
ここのフェーズでは、失敗してはまた作り変えてというサイクルを繰り返します。IT用語ではこのサイクルのことを「アジャイル」とも言います。
PoCが入った後に、そこで実現性が出て、次の要件定義に入っていきます。
最初の構想フェーズが通常のシステム導入と違う、これが大きな違いになります。
以上三点が通常のシステム導入と、DXを進める際の違うポイントです。