世界のIT企業がインド人ITエンジニアを奪い合う3つの理由

July 15th, 2021 / admin / 0 comments

今まさに、IT化が爆速に進みどこの企業もITエンジニアを必要としている現在ですが、エンジニアの中でも特にインド人ITエンジニアの需要が高まっているのはご存知でしょうか?

日本でもITエンジニアは超売り手市場が続く中、世界的に見てもインド人ITエンジニアは大手企業から喉が手が出るほど欲しい人材になっています。

インドのユニコーン企業「OYO」へはSoftbankの孫さんが出資をしました。 メルカリ、楽天がインドIIT大学の人材オークションに参加してインド人ITエンジニアの確保を急いだりと日本でも話題になりました。    

1つ目

インドのIT企業はとても意思決定が早く、プロダクトファーストで完成60%くらいで市場にリリースします。
そこからユーザーのフィードバックをもらいながら修正して、ユーザーと一緒にプロダクトを作り上げていくというマインドが植え付けられています。
結果にコミットするために最小チームで話し合い、まずアクションを起こしていく文化が根付いており、もし失敗したとしても次のアクションを考えまた行動するというPDCAサイクルが非常に早く、社会人1年目の若手でもその考えを持っていますね。その考え方は「ジュガード」という考え方からきていて、幼少期からビジネスマインドが根付いていると言えます。

この点は日本とは真逆ではないでしょうか?
日本企業は入念な準備を行い100%完成形の状態で市場に出したり、意思決定も責任の所在が複雑なため時間がかかっています。
失敗したときに、誰がどのような行動をして失敗したのか、責任は誰にあるのかを見つけている間に、インドは次のチャレンジをしています。
このスピード感は世界が欲しがる人材を生み出しているようです。  

2つ目

インドの数学の強さは遠い日本でも知られています。
私がインドにいた頃も近所の小学生はみんな99×99は暗算で解いていました。
インドが多くの有能なIT技術者を生み出す背景には、脈々と受け継がれてきた歴史と、それに基づいた「数学はエンジニアリングの基礎となる論理的思考を養い、IT産業を支える基盤だ」という考えがしっかり教育に組み込まれているからと言えるでしょう。

3つ目

インドは競争社会です。人口的にも中国に次いで2位で今後中国を抜くと言われており、その巨大母数のIT人口から競争で勝ち残った多くのIT精鋭が存在します。
また、インドにはカースト制度があります。歴史的背景から見てもITはそのカースト制度を唯一突破できる選択肢でもありITエンジニアが大勢います。

インドではどれだけIT技術を身につけていたとしても就職は難しいのでインド人ITエンジニアは貪欲さが日本人エンジニアよりあります。

また、インドの第2言語は英語なのでアメリカやヨーロッパのIT企業からもオファーがきます。インドは競争社会です。 しかしながらインド市場のインド人ITエンジニアの就職率はなんと50%を切っています。 インドでは高いIT技術を身につけていたとしても、爆速に増え続けるIT人口と現地雇用口数が合わないので、同じ英語圏の海外勤務を視野に入れる方が多く、海外へ引越したあともすぐに順応できるのがインド人には多い特徴です。