グローバルプロジェクトの注意点
こんにちは!代表の関口です!
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PM(プロジェクトマネージャー) ※プロジェクトを進行させ成果を出す
PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)※PMの補佐
本日は、私が今まで経験してきたグローバルプロジェクトの大変さを日本の国内プロジェクトと比較してお話しさせていただきます。
まず私が考える難易度が最も高いプロジェクトは、「グローバルプロジェクト」です。私自身、アメリカの大学院を卒業していることもあり、前職のコンサルティングファームでは全体の8割程度が「グローバルプロジェクト」でした。今回はその経験を挿話しつつお話しします。
目次
- <カントリーリスクを織り込んだプロジェクト計画を作る必要がある>
- <現地の良いパートナー会社を見つけるのが難しい
<カントリーリスクを織り込んだプロジェクト計画を作る必要がある>
日本にいると「カントリーリスク」と聞いてもピンとこないかもしれませんが、外国にいると言うことでリスクが発生します。
以前私がインドネシアでプロジェクトを担当していた時、ある大手の電気会社様が基幹システムを一新して業務を改善する(Business Process Reengineering)というプロジェクトに参加させていただきました。
プロジェクト内容を共有するためにインドネシア出張した際、ちょうどインドネシア政府が石油の価格を上げ、インドネシアの民衆が暴徒化し至る所でデモを起こしたのです。
インドネシアではバイク通勤が普通なのでデモによる渋滞が多発し、道路では全員が二人三人乗りで旗を持ち暴走族が町中を走っているみたいになっていました。高速道路も暴徒が占拠し、私たちはホテルに缶詰、一歩も外に出れなくなりました。いまみたいにオンラインで、と言う時代ではないですしわざわざ現地に赴いたのに、この期間は仕事にはならずプロジェクトは進みませんでした。
このようなカントリーリスクは、インドネシア以外でもあります。実際タイ出張の際にも同じような規制がありました。海外では見えない予期せぬリスクがあるので、スケジュールはバファーをもってやるのがポイントです。
<労働条件・宗教の違い>
日本のプロジェクトに参画されている方はわかるかと思いますが、納期に間に合わせるようにして残業してリカバリーすることは結構あるのではないでしょうか。しかし海外の中には、労働者基準法がきちんと守られていて残業自体がNGの場合も多くあります。
期限があり残業しないとリカバリーできないとなっても、日本とは違い現地の人に残業してもらうのは厳しいのです。
それ以外にも、「宗教」の違いによるものもあります。
私が出張に赴いたインドネシアやマレーシアもイスラム圏で彼らは信仰深くイスラム教の場合は1日5回のお祈りがあります。
打ち合わせがあっても、いくら白熱していい議論になっても、お祈りの時間になったら全て中断してお祈りに行くので、タイムマネジメントが難しくなります。
海外では「労働条件の違い」「宗教の違い」によって日本人が思うようにタイムマネジメントできないこともあるので、注意が必要です。
<現地の良いパートナー会社を見つけるのが難しい>
グローバルプロジェクトになると、現地のパートナー会社と協業しることが多くなります。
限られた情報の中で、いかに良いパートナー会社を見つけることができるかが、プロジェクトを進める鍵となるのです。
面談をする前に「履歴書」「職務経歴書」を提出いただいていたとしても、短所なんて書く人はいませんよね。さらに面談で質問をすると、大概の方はできないことも「できる」と答えることがほとんどです。
日本では謙遜の文化なので、できると言われたらできると鵜呑みにしてしまいますが、それは文化の違いで、実際に仕事を始めるとできないことが発覚し、
自分が大変になってしまうということもありました。
また、仮にいいパートナーと出会え協業を始めても、日本以外のグローバルの方は日本式のアウトプットを出すことが苦手な方が多いです。
議論では言葉が立つのですが、それを資料に落とすのは弱いという日本と言う人が多いため、面談の時に実際にその方が作った「成果物」をしっかり見てから決めるのが良いでしょう。
一度パートナー会社を決めて契約してしまってから、その方を変えるのは大変難しいことです。
最初に細心の注意をすることが重要です。
<オファー部分>
今回は、「グローバルプロジェクトの注意点」についてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
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