【第1回】できるコンサルの6つの秘密とは<概要編>
ITコンサル、PMOで働く上で必要なスキルは何だと思いますか?
漠然と、頭の回転が早かったり、「できる人」というイメージなのではないでしょうか。私は仕事上、多くのコンサルに従事されてる方とお話しして、私が考える「できるコンサル」たちが持つ、6つの秘密に気づきました。
今回は、「できる」ITコンサル、PM/PMOが持っているスキル、知識を理解し、目指す姿の目標設定が明確になればと考えています。
① 傾聴力ヒアリング力
クライアントが本当に悩んでいることを探して、それに対して解決策を提案することが重要な仕事です。傾聴力がどのように必須になるのか、2つの軸で考えてヒアリングすることがポイントになります。詳しくは、次回の応用編で説明します。
② パワーバランス把握能力
上記のヒアリング力を如何なるところで発揮しても、徒労に終わります。プロジェクトで影響力のない方、決済者ではない人に対して時間をかけて説得することは時間と労力の無駄です。プロジェクトのステークホルダーのなかで誰が一番影響力があるのか、この話は誰に話すのがスムーズに進むのかを理解し、時間短縮のためにもその方に話すことが大切です。
③ 段取り、根回し力
コンサル、PM、PMOの業務では、事前に成果物のテンプレートを作成し、各チームにばらまき標準的な品質を担保させたりします。
打ち合わせもその場で話すと時間かかりすぎてしまったり、別の方向へ話がずれてしまったりする可能性などのリスクが高くなります。
そのため、事前に話す方向性、内容を決めておき、打ち合わせで決まるように根回しする力が非常に重要になります。
④ 敵をつくらない力
意外かもしれませんが、皆さんの目指しているプロジェクトマネージャーは
荒波、反対勢力があってもかき分けて、論破して自分が持ってきたいところに持っていく必要があります。
私が見てきた優秀な方は、仲間に入れて巻き込んで敵を作らないで進めることができる方です。
何でこの能力が高い人が認められているかというと、
ある成果物の期限に対してプロジェクトメンバーに無理な要求や
依頼をしてプロジェクトを進めていくことが多々あるからです。
その際に良好な関係ができていないと、頼んでももやってもらえません。
こいつに頼まれたらやってやるか!と思ってもらう雰囲気作りが意外にも大切になってくるのです。
⑤ 資料作成能力
コンサル、PMOの唯一目に見える成果物が「資料」です。
ポイントはオーディエンスに向けて届くです。
新人がよくやるよくありがちな失敗例は
「やたら詳細な情報を資料に盛り込んでしまう」ことです。
担当者レベルの資料であれば構いませんが、経営者、部長、マネージャーへの資料へは、そんな細かい説明より、一目瞭然で瞬時に全体が把握できることが大切です。
誰に対してのメッセージなのかしっかり理解した上で、資料を作成することが大切です。
資料作りのポイントは次回の応用編で、詳細に説明します!
⑥ ドライブ力(ファシリテーション力)
できるコンサルはこのスキルを持っています。
規模が大きいプロジェクトほどいろんなステークホルダーが入ってきます。
参加者がそれぞれの意見を持ち寄り行われる打ち合わせでは、
なかなか一つの答えへ進むことはなく、1打ち合わせ中に揉めてしまうことはよくあります。
その時にフワッと打ち合わせを終わらせず、ドライブしていく力が必要になります。
実際にどうドライブしていくかについてはまた次回説明させていただきます。
<予告>
今回は第1回概要編ということで、
できるコンサル、IT PM PMOが持ってるスキルについて6つの視点で整理させていただきました。
次回はこの6つのスキルを実際に業務へ落とし込めるよう、説明させていただきます。